Discussion(考察)の目的は、研究結果を過去のエビデンスと照らし合わせて解釈・議論することにより、普遍的知見を導き出すことです。

ICMJEのRecommendationsでは、Discussionについて、下記の通り記載されています。

It is useful to begin the discussion by briefly summarizing the main findings, and explore possible mechanisms or explanations for these findings. Emphasize the new and important aspects of your study and put your findings in the context of the totality of the relevant evidence. State the limitations of your study, and explore the implications of your findings for future research and for clinical practice or policy. Discuss the influence or association of variables, such as sex and/or gender, on your findings, where appropriate, and the limitations of the data. Do not repeat in detail data or other information given in other parts of the manuscript, such as in the Introduction or the Results section.

Link the conclusions with the goals of the study but avoid unqualified statements and conclusions not adequately supported by the data. In particular, distinguish between clinical and statistical significance, and avoid making statements on economic benefits and costs unless the manuscript includes the appropriate economic data and analyses. Avoid claiming priority or alluding to work that has not been completed. State new hypotheses when warranted, but label them clearly.

【要訳】

考察の冒頭に、主要な研究結果を簡潔に要約し、考えられるメカニズムや説明を展開すると効果的である。研究結果の新規性、重要性を強調し、関連するエビデンス全体と照らし合わせて議論する。また、研究の限界について述べ、得られた結果が、今後の研究や臨床診療・方針にどのように繋がるかについて述べる。性別などの変数が結果にもたらす影響について必要に応じて考察し、データの限界性について述べる。論文の他の項目(IntroductionやResultsなど)で述べた詳細なデータなどの情報を繰り返し述べることは避ける。

結論は、研究目標と関連付けて提示するが、データによる裏付けのない不適切な表現や結論を述べないこと。とくに、臨床的に意味のある差と統計的に有意な差を明確に使い分け、論文上で経済的データの提示や解析がなされていない場合は、経済的利点やコストについて言及することは避ける。未だ完了していない研究に関しては、優先性を主張したり、ほのめかしてはならない。新しい仮説は、その妥当性がある場合に限り、仮説であることを明示したうえで述べること。

【Discussionにおけるチェック項目】

研究結果を要約する

研究結果の新規性・重要性について述べる

結果をもたらした機序を考察する

過去のエビデンスと比較して論じる

研究の限界について述べる

臨床応用につながる研究結果の意義・解釈について述べる

今後の研究について述べる

×すでに述べた結果や情報を繰り返す

×データによる裏付けのない考察・結論を述べる

「英文投稿論文の書き方:使えるフレーズ集」では上記のチェック項目に応じたフレーズを多数掲載しています。また、結果の要約方法や、トピックセンテンスの活用法なども紹介しております。